スタッフ通信:フィリップ・マーロウの教える生き方

スタッフの加藤です。いつも当ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

世の中で有名な探偵小説は数あれど、その最高峰といわれているのがレイモンド・チャンドラーの「ロング・グッバイ」です。ご存知の方も多いと思いますが読んだことはありますか?50年以上前の小説に加え、なかなかのボリュームなので途中で断念された方もいるかもしれません。

私が、チャンドラーに興味をもったのは、村上春樹の小説を読みだしてからだと思います。彼の著書の中にその記述を見つけ、自身が翻訳する版が出版されるタイミングで「ロング・グッバイ」を読みました。

主人公のフィリップ・マーロウが大変魅力的で味わい深い文体にすっかりファンになってしまったのです。

古い小説なので、意味のわからない部分なども多いのですが、魅力的な小説であり、今もなお多くの支持を集めていることに疑う余地はありません。繰り返し何度も読みましたが、今も必ず何ページか読んでから就寝します。

ロング・グッバイはベッドサイドテーブルの上が指定席になってます。

そんなフィリップ・マーロウの名言を集めたのがご紹介の1冊です。

例えば「タバコ」に関するセリフ・・・

『最後に口にした酒のせいで胃が熱かった。腹は減らない。煙草に火を点けた。配管修理工のハンカチみたいな味がした。』

配管修理工?どんな味やねん!というツッコミを入れたくなるようなフレーズですが、想像せずにはいられません(笑)。

「コーヒー」・・・

『私はブラックコーヒーを二杯飲んだ。煙草も試してみた。まともな味がした。とりあえず人間として機能しているらしい。』

どうですか?こんなことを言うフィリップ・マーロウに興味が出てきたら、何でもよいので1冊読んでみることをおすすめします。やっぱり「ロング・グッバイ」がおすすめですね。