1975年、エアコンが普及し始める黎明期、創業者の岡田一三は、家電修理店でエアコンの取付をしておりました。
ある日、お客様からエアコンの埃除けのカバーが欲しいと言われ、早速自宅の家庭用ミシンで袋状のカバーを作りました。それをお客様宅に持ち込んだところ、思いのほか好感触たったため、早速生地を仕入れ、エアコンの埃よけカバーとして家電メーカーに宣伝・営業を開始しました。各家電メーカーがエアコン普及のための商材を探していたタイミングと重なり、相当数の注文をいただきました。
たったひとりのお客様の声から生まれたエアコンカバーの商品開発が、エアコンの取付業から、エアコン室内機カバーの製造販売業へと転換したきっかけとなりました。家族の協力のもと、自宅の4畳半から始まったのが、株式会社エアコンカバーサービスです。
1990年初頭の家電メーカーのサービスマンはエアコン洗浄に2日間かかりました。エアコンを取り外し、自社に運んでから洗浄作業を行っていたからです。
「エアコンを取り付けた状態で洗えたら、時短につながり収益性もアップし大変便利になる。何かビニール袋みたいなものを被せて洗えるようにできないかな?」という一言から開発がスタートしたのがエアコン洗浄カバーです。
お客様宅でエアコンを丸洗いするので水が飛散しないことを第一に考えて、エアコン本体をすっぽり被せるフルカバーの形状と廃液を流すためのホースを連結させるスタイルを、生地メーカー、ビニール加工業者、岡田夫妻で来る日も来る日も試行錯誤を繰り返し、ひとつの形になったのが商品化第1号であるSA-801です。
見たこともない形のエアコン洗浄カバーに家電メーカーのサービスマンも興味津々。実際に社内で作業したところ、しっかり養生をすれば実践投入できるということで今のエアコン洗浄スタイルの原型が完成しました。
その後、エアコン洗浄は急速に認知され、国民への浸透は皆さんもご存じの通りです。有名タレントを起用したテレビCMが放送されるまでになりました。担当者の一言を聞き流さずに真摯に耳を傾け、エアコン洗浄市場の隆盛の一助を担ったといってもよい岡田の慧眼にはただただ脱帽します。
エアコン洗浄カバーの絶対定番となったSA-801D(現在の品番)ですが、お客様のニーズに120%応えるべく、常に進化・改良し続けております。現在は、商品のラインナップも増え、日本全国のフランチャイズ店、ハウスクリーニング業、ビルメンテナンス業に携わる皆様へ販路も拡大しております。
エアコン洗浄をすれば、きれいな空気と快適な環境を手に入れることができます。これはお客様に大変喜ばれるサービスです。当社が取り扱うエアコン洗浄カバーをはじめとする商品は、価値(富)を生み出すエアコン洗浄事業のマストアイテムといっても過言ではありません。わたしたちはプロに愛されるエアコン洗浄製品の製造販売を通じ、家庭、オフィス、店舗、ひとが集う場所に「きれいな空気と快適なくらし」を提供し続けて参ります。